ピル

低用量・超低用量ピルについてご説明いたします

低用量ピル・超低用量ピルについて

一般に低用量ピルと言われるお薬の中には、低用量ピル(OC)と超低用量ピル(LEP)があります。

低用量ピル

低用量ピル(OC)は、主に経口避妊薬として使用され、自由診療となります。OCは世界的にも主流で、世界の約1億人の女性をサポートしていると言われています。日本では1999年の発売以降、選択する人は年々増えています。

超低用量ピル

超低用量ピル(LEP)は、月経困難症や月経前症候群などの改善薬として使用されることが多く、保険適用となります。身体の症状から、イライラや不安など精神的な症状の改善、病気の予防などにおいて、10代の若い方から幅広い年代の現代女性をサポートしています。

低用量・超低用量ピル(OC・LEP)のさまざまな役割

  • 月経困難症の改善
  • PMS(月経前症候群)、PMDD(月経前不快気分障害)の改善
  • 月経不順、過多月経の改善
  • 子宮内膜症、子宮腺筋症の改善
  • 肌荒れ・ニキビの改善
  • プレ更年期症状の改善
  • 不妊症の予防
  • 卵巣がん・子宮体がん・大腸がんのがん予防

など

がんの予防との関係について

低用量・超低用量ピル(OC・LEP)の服用により、卵巣がん、子宮体がん、大腸がんなどのがん予防・リスク減少の効果が発表されています(日本産婦人科学会編:低用量経口避妊薬の使用に関するガイドラインより)。

OC・LEPの服用するため、定期的に婦人科を受診することは、月経や妊娠・出産のこと、女性特有の病気について相談をしたり、定期的にがん検診を受けることが出来ます。病気の予防そして早期発見、早期治療をを心がけましょう。

低用量・超低用量ピル(OC・LEP) の特徴

  • 毎日1錠ずつ飲むだけで、確実な避妊ができる
  • 月経を自分の好きな日に移動できる
  • 月経痛が軽くなる、月経量が減るなど、避妊以外の利点がある
  • 女性が主体的に妊娠するかどうかを決めることができる
  • 妊娠を希望する場合は、服用をやめるだけ
  • 健康な若い女性が服用する場合には、副作用は極めてまれ

月経(生理)のコントロールについて

月経が順調に来ていても、月経中に起こるお腹の痛み、腰痛、疲労感などの症状で悩まれている方もいます。月経によって、勉強や仕事で集中できなかったり、旅行を楽しめなかったり、日常生活に影響してしまいます。

そんな方は、旅行やイベント、受験、大切な行事などと生理と被らせないよう、ピルで月経(生理の日)を移動させることができます。また、月経の回数を減らして、女性の心身の健康を向上させることもできます。

当院では、お一人おひとりの状況にあわせて、ピルを服用するタイミングなどご案内させていただきます。

副作用について

OC・LEP は、服用開始初期に、頭痛や吐き気、不正性器出血などのマイナートラブルが生じることがありますが、服用を続けていくうちに治まることが多いです。

皆様に安心して服用していただくため、診療の際には、注意事項やマイナートラブル、そして対処法など、分かりやすくご説明します。ご心配なことがありましたら、お気兼ねなくご相談ください。